微笑みの国タイランドの優しさ
この時は後先考えず、とりあえず工場から出たかった。
17時なので残業をしない、ワーカー達が結構外でたむろっていて、全員こちらを見る。
当然である、先週まで工場長だった僕が徒歩で家に帰ろうとしているのである、ワーカーレベルには何が起ったのか分るはずもない。
僕は工場長として、とても厳しくこのワーカーさん達と接してきた。
自然と目を合わせずに、早歩きになる…
その時、1人のワーカーが近寄ってきた。
ワーカー「タオ、どこにいくんだ?バイク乗る?」
驚きである、恥ずかしさと気まずさで僕はすぐにゼスチャーでいいよと断ってしまった。
そのままずんずん歩くと、またメンテナンスのワーカーが寄って来て。
メンテナンス「乗って。 どこまでいくんだ?」
恥ずかしさで一杯の僕は、【ありがとうと】と言って断った。
【ありがとう、コープクンカップ】このタイ語をワーカーさんに言ったのは初めてじゃないだろうか…。
僕はこの刑務所に入ってから、地位とひきかえに大切なものを忘れてしまっていたようだ。
それから更に歩いて、工場から結構離れたところでコーラーを買って休憩していたら、警察官がバイクでやってきた。
警察官「大きな通りまで乗せていってやる、乗りなさい」
僕は、ここでバイクの後ろにのって国道まで乗せていってもらった。
そうだここは、微笑みの国タイランドなのである。
僕がタイに来た、理由なのである。
見ず知らずの人に、見返りも当てにせずおせっかいを焼くことができる人たち…
微笑みの国タイランドの国民
僕はずっとこの日を忘れないだろう…
毎度あり(。´Д⊂)↓
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