ミン君の決断( ゚Д゚)
僕の日課は、どの生産を後回しにするか、後回しをすればもちろんお客さまに確認を取らなければならない、このような業務を続けていた。
これは、負の対応であってこんなことをしていては、いつまでたっても生産の遅れは取り返せないことは分っていた。
しかし、社長と交渉しても受け入れられない、受け入れさせられない僕の実力ではここまでであった。
本来ならば、注文をいただくということは喜ばしいことだが…
ひたすら、注文数が減ることだけを祈っていた('A`)
ミン君はというと、生産であるラインを任していた。
前回、僕が直接管理してなんとか予算をクリアした商品である。
2回目の生産だが、しっかり生産しなければ予算は達成できない商品だ。
この状況下でも、予算が達成できない商品については社長に報告書をあげなければいけない。
この異常な状況下でもだ…。
よって、できればすべての商品が予算を達成すれば僕はこの報告書を書かなくてすむ。 書くだけならいいのだが、そのあと日本兵を含めた会議が開かれる、それがとても嫌なのである('A`)
僕には優秀なタイ人スタッフが何人かいあた、それと比べても頑張ってももらいたいのがミン君である。
タイ人スタッフが出来て、ミン君が出来ないようでは困るのである。
逆にタイ人スタッフが出来なくても、ミン君には出来てほしい。
僕の望むハードルは、2年前この収容所に来たときばかりの僕のレベルである。
与えられた予算を、自分の考えそして計画でクリアする。 これである。
予算に向かって、立ち向かうミン君。
超えられない、予算。 そこで、立ち止まってしまうミン君…。
超えられなくても、超えなくてはいけない予算。
立ち止まっていても仕様がない、考えて指示して超えなければいけないのである。
仕事外では、かわいい後輩である。 普通の会社でなら、育てられたかもしれないが…この収容所では僕に時間も余裕もなかった('A`)
ミン君に厳しい言葉をかける。
ミン君もこの状況下の中でいっぱいいっぱいであったのだろう、とりあえず生産管理の職から外れる決断をした。
実際、生産から外れたとして影響は少なかったのだが、戦友を失った喪失感はあった。
_| ̄|○
毎度あり(。´Д⊂)↓
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